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作品集

手塚 琴絵さんの作品

手塚 琴絵

プロフィール:1982年、東京都出身。現在(2008年)は大学院の工学部に所属。

個展: 2008年3月17日~23日に東京神保町の文房堂Bshopで初めての個展。

ホームページ、ブログ: http://blogs.yahoo.co.jp/tokotokotori「地道に☆お絵描」


作家から一言 大学の専攻とは全く関係はないのですが、小さい頃から絵を描くことが好きで現在も続けています。
全ての彩色に、アートニック及びパールアートニックを使用しております。型を10枚から多いもので20枚程度作成し、多色刷りをしております。どのインクも少しずつ何度も何度も色を重ねていくことでイメージに合った色を作っています。必要な場合には白色鉛筆、テープなど使用してマスキングもしています。
スポンジの他、爪楊枝、綿棒など、身近にあるものが道具です。

インクパッドを使ったイラスト

「月とうさぎ」2005年11月28日作成 ウサちゃんイラストコンテストに公募した作品をもう一度作り直した作品です。 確か入選を頂いたと思います。

まだ明るいうちから空に浮かんでいる月が好きでよく写真を撮るのですがその内の一枚からイメージを起こしました。
うさぎの服装は、知人のブルガリア人の結婚式の写真からお借りしました。

特に男性の、冠を頭に載せて青い衣装をまとった姿が印象的でよく使われている白いタキシードよりもとても素敵に見えました。

※スタンプで彩色した後、爪楊枝で細かくひっかくことで風合いを出しています。

「マングローブ」2006年7月1日作成 初めて育てている植物を絵にした作品です。
マングローブが可愛くて可愛くてこの根元のプックリしたところだとか葉っぱの優しい色や形だとか・・・

スーパーでひとめぼれして購入し植物を育てるのも初体験でした。
とても大事に育てていたのに、この絵を描いた後しばらくしてある日突然枯れてしまいました。
気候が合わなかったのか、今でも残念に思います。

その後、育てている植物は枯れては増やし、枯れなくても増やし、枯れそうなのを復活させ、今では小さい鉢を10鉢程度育てています。

みんな大切なモデルさんです。

「月明かり」2008年2月8日作成 最近自分の絵に物足りなさを感じることが多くなってきました。 下書きに時間をかけ画面は埋まっているのに、何がそんなに物足りないのか?
そこで、私が好きな画家の絵をじっくり観察することにしました。

そうしているうちに一つ気付いたことがあります。
スタンプの利点はあまり斑なく一様に塗れることですが、画面に深みを出すには斑がある方が良さそうだということです。今回は斑を生かせる様にまず白黒の絵を完成させてから色を付ける方法を試してみました。通常より着色は少なめです。
ちょっと和風な画面に仕上がったと思います。
どうでしょうか?.

※鉛筆のイラストをそのまま活かし、そこにスタンプで着色しています。日本画の顔彩の様な色合いになっています。

「パキラ」2007年9月作成 育てている観葉植物を背景にしました。
バイオリンを弾いている少年は五嶋龍さんの少年時代がモデルです。

アルバム「Ryu GOTO Violin Recital, 2006」の中の一曲、ツィガーヌ(モーリス・ラヴェル)がとても好きでバイオリンの繊細な音色をどうにか絵に表そうと必死に試みたのですが努力の甲斐なく失敗、諦めました。自分ではなんとなく物足りなさを感じる、未完の1枚です。

※同系色での色の違いを表現するのに苦労しました。

「セントポーリア」2005年2月26日作成 スタンプを利用して作品を描き始めた頃の作品で、型紙も少なく、使用した色数も10色程度です。

花のイラストコンテストに公募したものなので、少女よりも花が主役になるように心がけました。

「チキンテイル」2007年10月17日作成 このイラストは初めて依頼されて描きました。
依頼内容は「バーでニワトリが飲んだくれてる絵、ニワトリは後姿」 依頼者は兄なんですが・・・。

もともと私のイメージにはなかったので、描いていてちょっと新鮮でした。

※小さなバーの扉を開けて、中を覗いたときの雰囲気を表現しました。床や板の質感を出すためにスタンプで着色する前に点や線で効果を加えています。

「ピエロと猫」2006年7月1日作成 夜の遊園地をイメージした連作にしようと思って描きました。
着色する前に背景を書き込み、白色鉛筆をマスキングに使用することを試みたのはこの作品からです。
なかなかイメージに沿う色を出すことができず、何度も塗り直しをしました。

2008年3月に行った個展で、評番が良かった作品の一つです。

「ひとやすみ」2005年10月10日作成 こちらも、スタンプを利用した初期の作品です。画法として技術的にはまだ未熟な部分がありますが、少女の顔の表情や色合いが愛らしいものになるように心を配りました。

現在はイエロー系とピンク系のスタンプを重ねて肌の色を出していますが、当時所有していたスタンプには適当なものがなく、とても苦労したことを覚えています。

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